|
焼き上がった埴輪を受け取る。
暮れに、同人誌『四月と十月』の古墳部で
さきたま古墳へ行き作ったものです。
これ、馬のつもり。
実物はこんな無気味ではないのだけど・・・。
なんか自分に似ているような気がする。
先週はアトリエから逃げるように、展覧会に行きまくった。
やる気が出ない時はしかたなし。と、言い聞かせ意気揚々とお出かけ。
私がよくやる手。そして最終手段は上野の東京国立博物館。
ここは大学時代の古巣なので、こんな時いちばん落ち着く。
今、唐招提寺展をやっている。
金堂の平成大修理のため、ご本尊が寺外最初で最後のお出まし。
奈良の唐招提寺では何度か拝観したけれど、本来は遠くからしか観れないし
今回のように裏にまわって背後からなんてことはできない。
私は金堂自体がすごく好きなので、いつも建物の印象が強く残って
あまり盧舎那仏坐像や梵天、帝釈天立像や四天王立像をみていなかった気がする。
今回も後半展示の金堂解体記録写真のほうが興味深かった。
屋根のうつくしいこと!
屋根瓦がとりはらわれて現われた、何本もの木によって構成された骨組は
人間業とは思えない・・・。
今から何百年も前、機械もない天平の時代にどのように計算されて、
どうやって人力だけで創ってしまったんだろう。
根気のいる作業だろうなあ、うーん、私にはむいてない。
誰も頼まないだろうけれど。
しかし、鑑真和上さんもすごい。
12年にもわたって5回の失敗を繰り返しおまけに失明までして、
戒律を広めるために日本に渡ってくるなんて。
上屈だ、爪の垢でも煎じなければ。
鑑真和上坐像を拝観しながら、静かにうけとめた・・・。
今日はよばれていたのだな、と思う。
まだ時間があったので、法隆寺宝物館にも立ち寄る。
ここは本館とならんで好きな場所。(しかし平成館、あのシャンデリアは・・・)
照明をぐっと抑えた広い空間に、たくさんの小さな菩薩像が
細い柱のように凛とたち並ぶ。
森の奥深くに来たような気分になる。
人が少ないせいか(私しかいない)温度と湿度の調整がばつぐんなかんじ。
宝物の館にいるんだ、私・・・。
それで体にすーっといい空気が流れて、森林浴みたいな気分になるんだと思う。
菩薩様の気かもしれない。
それでいつもぼーっとしてしまって、じっくり観たことがないので
今回はひとつひとつじーっとお顔を拝見した。
おもしろい像を発見した。
如来倚像。如来様が台に腰掛けて両足をぶらーんとさせている。
立像や、半跏像(台に腰掛けて右足を左ひざ上に組んでいる)は
よく観るけれど、両足ぶらーんは初めて観た。
なんともリラックスしたかんじで、こちらまでふっと気がぬける。
ときどき観にこよう。
帰り、いつものハヤシライスを精養軒で食べて、ESTに行ってみた。
中には入らず、あの人を偲んでスケッチをした。
こんな外観だったんだ。
つい強いのを飲み過ぎて、いつも酔っぱらってたからなあ。
雨がポツポツ。
線がにじんで、ESTが泣いているような絵になった。
|