高山なおみの料理  2003年2月17日発行

この仕事は、いろんな意味で縁というものを感じました。  
私にとってかけがえのない一冊です。           
2002年夏、立花文穂さんから連絡があり、料理の本を作ること
になり手順をイラストで説明したいという構想を聞きました。
アーティストの立花さんが料理の本、それはおもしろそう。 

夜12時すぎ帰宅途中の電車の中、立花さんから再び電話があり
今、その料理家のとこにいるので来ませんか、といわれ、そこ
が偶然にも自宅からすぐだったこともあり急いで向いました。
いつも利用してる図書館の近くだったので、そこまで立花さん
が迎えにきてくれました。                
すると、びっくり。                   
そこは私がいつもいい建物だなあ、こんなとこに住みたいなあ
と思いを馳せていた、その場所だったのです。       
しかも、住むなら一番上の階の東南角だな、と思っていたまさ
にそこが高山なおみさんの家。              
そこには、高山さん、スイセイさん(旦那さま)、カメラマン
の齋藤さん、編集の丹治さん、赤澤さんが勢揃いしてました。
不思議なことに、初めて来た場所、初めて会った人たちと思え
ないすんなり感があって自分の場所がすっと見えてきました。
それはすぐにおもしろい仕事になるという確信に変りました。

撮影はすべて立ち会い、料理をつくる横で高山さんに質問し、
スケッチし、デジカメ撮影し、大忙しのフル回転。     
これが、ずっと続けばいいのにと思うほどたのしかった!  
撮影のあとは大量の絵描き作業が待っています。      
やっとのこと完成し立花さんに見てもらいましたが、全体を通
して改めて見直すと線が堅くなっていて、しっくりしません。
描き直そうかなぁというと、いつまでも待ってますというので
エ〜ッと思いながらも、もう一度すべて描き直しました。  

扉の絵は、構想を立花さんから聞き、何度も見せては修正を加
え現状に近づいていきました。              
この過程が絵描き冥利につきる、というくらいたのしかった!
彼に連れられて骨董屋に古地図を見に行ったりもしました。 
完成した絵にタイトル文字が入り、装幀されたものを見た時は
自分が描いたとは思えないほど新鮮で思わず息をのみました。
                   






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